昭和30年に姿を消した幻の品種「大正餅」。 コシが強く柔かさが長続きし、 他の餅米では作れない美味しさがあります。 しかし、生産に手間がかかることから 次第に手に入らなくなってしまいました。
10年前「大正餅の草餅の味が忘れられない」という三代目の言葉をきっかけに、私たちは「昔食べたあの大正餅をもう一度皆で食べてみたい。こんな素晴らしい餅米と文化があったということを今に伝えたい。」という想いから、大正餅を復活させる決意をしました。
肝心の大正餅をなかなか見つけられないまま、想いとは裏腹にただ時間が無常にもすぎていきました。 探し始めてから5年が過ぎ、諦めかけていたある頃、宮本の農家に大正餅があるらしいとの話を聞きつけ伺ってみると、両手をあわせたほどのほんのわずかな量ではありますが、そこには確かに探しつづていた大正餅があったのです。 それからというもの、私たちはやっと手にした大正餅を絶やすことのないよう大切に大切に育て、そして増やす努力を重ねました。しかし、育成の過程も苦労の連続。見つけた当時、大正餅の種もみはコガネ餅の種もみと混在しており、植えてみないことには区別がつかない状態でした。 とにかく、田植えをして収穫期が来るのを待ち、収穫時期の遅い大正餅を残して黄色く色付いたコガネ餅だけ先に刈り取りましたが、それによって大正餅がまばらの状態になり(大正餅はコガネ餅に比べて20〜30cm背が高い)倒穂してしまうので1本1本支えを施す必要がありました。そのため機械での刈り取りができず、手作業での収穫をするなど、地元農事法人のナルミ農産*さんと試行錯誤のくりかえしの1年となりました。 そして、何とか収穫できたものの中から質の良いものだけを選んでさらに数年。 気の遠くなるような地道な作業と無農薬による合鴨農法での苦労を経て、ようやく満足できる大正餅の収穫に成功したのです。
「古民家の復活」とともに、「大正餅の復活」を実現させたい---私たちのそんな思いが伝わってか、周囲の皆さんの暖かいご支援のもと実現することができました。 現在では、古き良きものを伝えてゆきたいという想いを同じくする人たちとともに、毎年4月に田植え、5月末に無農薬による合鴨農法、10月に稲刈り、そして木々が色づく11月には収穫した大正餅で杵つきと、のどかな山里の四季と行事を楽しみながら、大正餅を大切に育て、守っています。
大正餅復活プロジェクト日記はこちら
一生懸命手をかけて育てた餅米の美味しさを、そのままもった商品として美味しく食べていただけるよう、生育を共にした皆さんと意見交換や試食会などを開いて商品化への試作を重ねました。 2005年、ようやく完成した幻の大正餅をぜひ一度お試しください。コシと柔らかなのびのある、優しく力強い新潟の味を伝えることができれば皆の喜びです。毎年大正餅商品の開発をこのように重ねてまいります。どうぞご期待ください。 >>> 大正餅 通販商品のご紹介はこちら
↑試食会 >>> むかしぼた餅(店頭販売のみ)
江口と共にモニター会員さんとの米作りや長岡産のおいしい野菜づくりなどに協力していただいてます。 農業のプロとして優れた農業経営を営むかたわら、地域農業振興のリーダーとして農業後継者の育成や農村地域活動を積極的におこなっています。何事にも前向きで〔米作りは土作りから〕を合言葉に幻のもち米大正餅の無農薬合鴨農法に尽力していただきました。また、今後も新鮮でおいしいものづくりのポリシーを共有しながら宮本から全国へ発信していきます。